太陽光発電の買い取りの終わりと、ドイツのそれと。
今年の11月、
住宅用太陽光発電の電力を買い取る、固定買い取り制度(FIT)が終わります。
もちろん、家に太陽光発電をつけているお宅では、分かっていたこと。
慌ててるわけではないでしょうね。
当初、1キロワット48円という、
それまでの売電価格(通常電気料金と同額)からは考えられない高価格でしたから、
皆さん、それなりにお得な気分にはなれたのかな。
FITが始まった時、
再生可能エネルギーの本格的な時代が始まった云々と、
盛り上がったように覚えています。
でも、その当時から、先にFITを導入したドイツのことをちょっと考えていました。
ドイツがFITを導入したのは、なんと1991年。
長い時間をかけて、全エネルギーに占める再生可能エネルギーの割合は、
30%近くになりました。
日本は8%(2017年)ということだから、それはそれですごいこと。
でも、電気料金がすっごく高いといわれていました。
ドイツのFITは破綻したのだとも。
実際に2014年の電気料金単価は、2000年の2倍にもなっています。
FITを支えるためには、お金が必要になるわけですから、
賦課金というものが電気料金にのせられるからです。
日本では「再エネ促進賦課金」(電力会社によって違うかも?)とかいう名称で、
時々良くないことのように取り上げられていますが、
再生可能エネルギー普及のためには仕方ないかなあとも、私は思ってきました。
日本の場合は、住宅用太陽光発電の買い取りは一旦終わります。
大手電力会社は、価格は下がるけど、買い取りは続けるそうです。
でも、売る先も自由に選べるようになるのだから、
別に大手でなくても、さらに安くなっても、
例えば、もっと再エネにチカラを入れている電力会社に売ることもできる。
買う先も売る先も自由。
本当の意味での、電力自由化の時代になっていくのかな。