ナナメ32°の自然エネルギー

ゆる〜く、マジメに、ちょっとナナメから、自然エネルギーのこと。

洋上風力、ほんとに大丈夫?

www.nikkei.com

 

確か、福島沖でのかなり大規模な洋上風力発電プロジェクトから

撤退しましたよね。

これが日本の再生エネルギーの基幹になるとは思えない。

一番有望なのは地熱だけど、国立公園や温泉地の問題で、大規模化は難しいとされている。

 

ならば、太陽光、風力、地熱すべてを平均的に基幹化するべきなのでは?

洋上は、お金が半端なくかかると思うのですが〜。

 

成功を祈る。

 

 アフリカ>>中国>>世界。「感染症の世界史」より

感染症の世界史」(石弘之著)。

このコロナ禍で、話題となっった本。

どうせなら、この機に知識を得られるのであれば、ついでに思想的にも、

得られるものがあるのでは、と思い。

結論からいうと、思想は何もなかった。

元朝日新聞記者という著者の、無駄な主観のない、データや知識、資料からの

淡々とした感染症に関する文章だった。

 

これが、意外にも面白かった。

聞きかじりや、点、あいまいでしかなかった知識や情報が、

ピタッと整理されていくようだった。

 

それにしても、感染症との付き合いは、

今にはじまったことではないと、つくづく。

最後の「結核」の章では、

今でも日本での結核の発症は10万人に対して17人に対して、

今のコロナは、0.5人くらい?

笑うよね。

 

感染症対策では、超後進国の日本。

ワクチンに対する副作用への恐れから、ワクチン接種が進まない。

ゼロリスクを求める日本人に、つまりはリスクが高まるという

悪循環。

 

そして、冒頭から最も印象深かったのは、

アフリカ発の中国経由の感染症の拡大が今後懸念されるということ。

中国のアフリカ進出は近年著しく、多くの中国人が行き来している。

だからこそ、

今のコロナも、今後アフリカでの蔓延が危惧されていて、

エボラだって、その可能性はゼロではない。

今後、新たな感染症も。

 

さらに、アフリカも中国も、

これまでの多くの感染症の発症地になっている。

エボラなんて、まだワクチンも治療薬も開発されていないのに、

致死率は高い。(50〜90%?)

 

う、こわい。

でもな、これまでも続いていわわけだ、ずっと。

 

www.kadokawa.co.jp

 

コロナは地球温暖化のせい?

もともと、新型コロナウイルスはコウモリが持つウイルスに起因すると

言われています。

コウモリから他の動物に、さらにウイルスが変貌し、ヒトに感染るウイルスに

なったとか。

 

なぜ動物からヒトへ、という問題は、地球温暖化により、動物のいる場所が北上、

または移動し、これまで出会う機会の少なかった動物に接触するようになったから、

という説があります。

納得できるなあ。

 

www.tokyo-np.co.jp

かなり以前から、

「温暖化による気候変動で日本も熱帯化し、マラリアにかかりやすくなる」と

いわれているから、生き物の生態系が変わって、

ヒトの暮らしに影響を与えることは、あって当然でしょう。

 

このコロナ禍で、ガンジス川の水がきれいになったとか、

中国北京の空がきれいになったとか聞きます。

かといって、「じゃあ、このままいきましょう!」とはならない。

 

それどころか、

「温暖化問題よりまずは経済優先」となり、

今以上にさらに温暖化対策は後回しにされ、

そしてまた新たな感染症が出てきて・・・

 

最近、コロナ後の世界を予測する話も目にしますが、

温暖化は一層進みそう。

と、予測するな。

 

 

 

軽く見てますね、安倍さん。

国連気候行動サミットに、安倍さん出席しなかったのね。

 

他国は、首相、大統領が出席したのに。

トランプさんはともかく。

 

地球環境について、軽く見てますね。

 

福島原発の処理水のこと、

廃棄物の中間処理施設のこと、

流しすよなあ、するーっと。

マスコミも同じ。

 

ああ、あ。

 

FITが終わった買取価格、驚きましたか。

FITー再生可能エネルギー固定価格買取制度が、

一般家庭の太陽光発電でも順次終わっていきます。

期間限定の10年間だから、

この制度がはじまって最初に利用したひとが、

いわゆる”FIT卒”の第1期生となったわけです。

 

FIT卒のこれからの買取金額は、住んでいる地域の電力会社によって違う。

でも、だいたい同じ。

10年前は48円/kWhだったのが、だんだん値下がりし、最後は

24円くらいになっていたんじゃないかな。

そしてFIT卒後は、おおよそ8円くらい。

しかも毎年、金額は変わっていくらしい。

 

下がることはあっても上がることはないよね。

 

これは、みなさん、想定内? 想定外?

 

ちょっとびっくりするくらい、安い金額だと思うのだけど。

 

だから、FIT卒すると、蓄電池をつけてなるべく自分ちで使うようにするか、

もっといい条件のエネルギー会社を探して契約するかしかない。

 

自然エネルギーの正念場。

 

 

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「再エネ拡大は難しい」って、もうあきらめたの?

「エネルギー白書2019」が閣議決定されました。

福島の原発廃炉の進捗状況や近年の自然災害の状況など、

いろいろ記載されていますが、

驚いたのは、エネルギー政策で「再エネ拡大は難しい」と結論づけていること。

 

いやいや。

ここでも歓喜して紹介しましたが、

やっと、主力に 201808

https://blog.hatena.ne.jp/farbon/farbon.hatenablog.com/edit?entry=10257846132607609334

ほんの1年前、2018年発表された『第5次エネルギー基本計画』では

「再エネを主要電源に!」と高らかに宣言していたのに。

 

やれやれ。

でも、中身を見てみると、

「日本の面積あたりの再エネ導入は高水準。しかし需要が多いため再エネ比率は上げにくい」

 

つまり、頑張って再エネは増やしてきたけど、

狭く平地の少ない国土と人口の多さから、このくらいが限界かもということ。

 

エネルギー白書の数字が本当なら、

(最近何かと改竄されるのですぐには信じられない)

なんとなく感じてきたことだから、納得できます。

電気に変換する効率だって、

日本の生真面目な企業や技術者の腕からして、高水準のはず。

 

でもなあ、だからって、「原子力発電を主力に」なんて発想は、

絶対にありえない。

それを理由にしてはいけない。

 

核のゴミはどうするん?

自分らが死んだずっとその先のことだから、

その辺の土地に置いておけばいいというのか。

 

実現は厳しいかもしれないけれど、

一つの国家として強い信念は持ち続けるべき。

わずか1年で180度方針転換とは、何かありました?

 

www.meti.go.jp

 

ニュースに取り上げなくてよね ほんまに。

 

 

資源なしでよく頑張ってるよ、日本は。

自然エネルギー」とうたいながら、石油のお話を一席。

 

イランとアメリカの関係がギクシャクしてくると、

日本の石油のことも気になります。

 

石油といえば、中東。

という世界の常識が変わろうとしています。

それは、シェールオイルの出現。

硬い地層の間にある石油で、中東以外の国、

アメリカやロシアなどで埋蔵が確認されていました。

 

10年くらい前だったかなあ、シェールガスとともに開発が活発化していると、

アメリカの現地では、以前のゴールドラッシュのような大騒ぎに

なっているというニュースを見た覚えがあります。

この時に、中東一辺倒だった石油輸出国が変わり、アメリカやロシアの存在感が

またそれまでとは違った要素で大きくなるのだなと思っていました。

でも、一時期、技術的な問題(掘削にお金がかかって採算性がとれない)で、

足踏みしていると聞いていたのですが・・・。

 

そして、ロシアをも抜いてアメリカがついに石油生産量第1位に。

やっぱりね、アメリカだよね。お金があるから技術的な問題もクリアできる。

安いんだろうなあ、アメリカのシェールオイル

 

記事にもありますが、アメリカが必死になって中東問題を解決してきたのは、

すべて、「石油」のため。

でも、自分の国で他の国に輸出できるくらいに採れるようになれば、

そんなよその国揉め事に、人もお金もかけなくなるのは当たり前。

何が起きても、知らないよ、ということになります。

 

こわいね。

世界の動向も心配だけど、日本はこれからどこから石油を買う?

精製の技術や基地の問題もあるから、

簡単に輸入先を変えられないどろうし。

 

ほんんと、羨ましいよ、資源のある国は。

よくやってるよ、日本は、資源なしでさ。

 

自然エネルギーのことを気にしていたら、

エネルギー全体のことにも目に入ってくる。

だから、今回はちょっと脱線しました。