アフリカ>>中国>>世界。「感染症の世界史」より
「感染症の世界史」(石弘之著)。
このコロナ禍で、話題となっった本。
どうせなら、この機に知識を得られるのであれば、ついでに思想的にも、
得られるものがあるのでは、と思い。
結論からいうと、思想は何もなかった。
元朝日新聞記者という著者の、無駄な主観のない、データや知識、資料からの
淡々とした感染症に関する文章だった。
これが、意外にも面白かった。
聞きかじりや、点、あいまいでしかなかった知識や情報が、
ピタッと整理されていくようだった。
それにしても、感染症との付き合いは、
今にはじまったことではないと、つくづく。
最後の「結核」の章では、
今でも日本での結核の発症は10万人に対して17人に対して、
今のコロナは、0.5人くらい?
笑うよね。
ワクチンに対する副作用への恐れから、ワクチン接種が進まない。
ゼロリスクを求める日本人に、つまりはリスクが高まるという
悪循環。
そして、冒頭から最も印象深かったのは、
アフリカ発の中国経由の感染症の拡大が今後懸念されるということ。
中国のアフリカ進出は近年著しく、多くの中国人が行き来している。
だからこそ、
今のコロナも、今後アフリカでの蔓延が危惧されていて、
エボラだって、その可能性はゼロではない。
今後、新たな感染症も。
さらに、アフリカも中国も、
これまでの多くの感染症の発症地になっている。
エボラなんて、まだワクチンも治療薬も開発されていないのに、
致死率は高い。(50〜90%?)
う、こわい。
でもな、これまでも続いていわわけだ、ずっと。